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昔の装飾を活かしたリノベーション
TOTOリフォームデザインコンテスト
奨励賞
築40年の風格を残し、現在と融合。
過去が垣間見るリノベション
Before
After
Speak from the Heart
古いものは決して悪ではありません。その価値を理解し、愛することこそが大切です。壊して新しいものに入れ替えるのは、確かに簡単で効率的です。しかし、効率を追い求めるこの現代だからこそ、私たちは立ち止まり、昔の職人たちが心を込めて作り上げた技やこだわりに思いを馳せるべきではないでしょうか。その手間と心が込められた逸品たちを、現代のテクノロジーと融合させ、その素晴らしさを次の世代に伝えていくことが、真の価値を見出す道だと信じています。そうして私たちは、古き良きものに新たな命を吹き込み、未来へとつなげるのです。
他県から移住したご夫婦が選んだのは、自然豊かな郊外にある築45年の家でした。古い間取りと使えなくなった設備を、現代の生活にふさわしい快適な住まいへと改装しました。二階の解体と減築により、耐震性が向上し、二人にとってちょうど良い広さに再構築しました。飾り天井や欄胴などの伝統的な美しさを持つ要素はそのまま保存し、新しい機能と見事に調和させました。さらに、玄関から和室に続く土間床を設けることで、日本の伝統的な美と機能を取り入れました。こうして、過去と現在が融合した独特の雰囲気を持つ家が誕生しました。新しい生活が、古き良き時代の記憶と共に輝いています。
和モダンデザイン
ふすまから天井、柱に至るまで、いまでは手に入れにくい貴重な材料や技術をあえて残し、最新の技術で断熱・気密化を行ないました。古き良き素材をデザイン的に活かすことで、暮らしを魅力的に豊かにします。
土間床活用で玄関スッキリ
もともとの縁側を、玄関からの続き土間床にしました。土間は、植物の育成場所として、屋内の空間に生命と自然の要素を加え、心地よい雰囲気を醸し出します。特に冬の間、縁側の温かみのある土間床の上で植物を育てることは、季節を超えた癒しとなるでしょう。
住まいもヘルシー減築
生活を1階に限定することで、高齢になった時に階段を上がり降りする必要がなくなります。また、生活空間を1階だけに絞ることで、スペースを有効活用しつつ、メンテナンス費用を抑えさらに、省エネにも繋がります。